UE4 NiagaraをSequencerで使用したい
ご挨拶
こんにちは、Shiotaniです。
Spider Verseの試写会に当たりました。ウキウキしてます。
さて、今回は、Sequencer上でのNiagaraの使用について書きたいと思います。
概要
Niagaraで作成したエフェクトをSequencerで使用したい。
今回すること
- SequencerのTimelineとNiagaraのTimelineを同期させる
- User変数をSequencerから操作する
前提
- Unreal Engine 4.21.2を使用しています。
- Niagaraは、アーリーアクセスです。
今後実装方法などに変更がある可能性があります。 - 今回は以下の記事にて作成したエフェクトを使用します。
実践
NiagaraSystemの準備
1, まずは、Content > FromCascadeToNiagaraフォルダにある"NS_IniLoc"を開きます。
2, System内上部にあるSystem Exposed Parametersにて、LinerColorを追加します。
名前は、"User.TrailsColor"としています。
3, "NE_Trails"Emitter内にて、ColorModuleに先程のUser.TrailsColorをセットします。
元々のトレイルの粒子が白くなっていれば、okです。
Sequencerの準備
1, Add Level Sequenceより、カットを追加します。
2, 以下のボタンから、カメラを追加しておきます。
カメラの位置等は、ご自由に!
カメラが追加された状態のカットができればokです。
SequencerにNiagaraを組み込む
1, Level上に"NS_IniLoc"配置します。
2, 配置した"NS_IniLoc"をSequencerのカット内に追加します。
以上でSequencerのカット内にNiagara Systemを追加することができます。
ですが、以降の作業にてComponentを使用しますので、以下の手順も行います。
3, 追加したSystemのプラスボタンから、Niagara Componentを追加します。
以下の様になっていればokです。
SequencerのTimelineとNiagaraのTimelineを同期させる
実は、カット上にNiagaraSystemを追加するだけでは、
以下の動画の様にSequencerのTimelineとNiagaraSystemの再生は同期されません。
youtu.be
同期するまでを行いたいと思います。
1, ComponentにNiagara System Life Cycle Trackを追加する。
追加すると以下のような赤いトラックが追加されます。
この追加したトラックによって、以下の動画のように同期します。
youtu.be
Niagara System Life Cycle Trackの特徴
1, Niagara System Life Cycle Trackの赤いトラック部分内でしか同期しない
以下の動画の様に赤いトラック外では再生されず、トラック内では再生されます。
youtu.be
2, Niagara System内のEmitter Loop Durationの長さとNiagara System Life Cycle Trackの長さは別モノ
Niagara System内にて設定したEmitter Loop Duration(以下の写真赤枠部分)のタイミングでリセットされます。
例:Emitter Loop Durationを2秒、Niagara System Life Cycle Trackの長さを10秒に設定
動画の様にエフェクトの再生が5回リセットされます。
youtu.be
現在、確認できた特徴は以上です。
User変数をSequencerから操作する
SequencerからNiagara System内のパラメーターを操作したいと思います。
今回は、わかりやすさも兼ねて、色に関するパラメーターを操作しています。
1, Niagara Componentから、事前に用意したUser変数を追加する
トラックより操作できるUser変数は、Niagara System側にて追加した分、Trackより追加できます。
また、User変数は、"User.変数名Parameter Track"の形で表記されます。
2, 後はキーを打つ
youtu.be
以上のようにSequencerのカット内から、User変数を操作することができました。
まとめ
以上で、Niagara SystemとSequencerの再生を同期させ、Systemの持つUser変数をSequencerにて操作できるようになりました。
現状では、Material Parameter Collectionの様にNiagara Parameter CollectionをSequencerから、操作するといったことはできない様ですが、
将来的にできるようになると良いですね!
ありがとうございました。